御刀油(丁子油)
真剣・居合刀の手入れ用にお使いいただける防錆効果が高い良質な油です。直接、刀身が空気に触れないように油で膜を作り、刀身を錆から守ります。
徐々に油は乾燥していきますので、3ヶ月に1度は新しく油を塗布するのが理想的ですが、油を塗布し過ぎると、柄に付着して傷みの原因にもなりますので塗布量は適量でお願いします。
また、一般的に居合刀の普段の手入れには油は不要ですが、居合道の稽古で使用される場合などには、稽古後にわずかに油を染み込ませた柔らかい布で刀身を拭うように手入れを行ってください。
昔から日本刀の手入れには植物性の「丁子油」が使用されてきましたが、現在では、純度の高い「丁子油」や「刀剣油」、「御刀油」などと呼ばれる丁子油で香り付けをし、機能性に優れた鉱物油など様々な種類の手入れ用油が普及されています。鉱物油は丁子油よりもさらっとして伸びやすくなっています。